豚バラのアグレッシブな日常

思ったこと共有したいことの自己満ブログでございます

拝啓 全俺に継ぐ 3

 工業系の高校に進学した俺は、高校生活はこんな楽しんだろうな~と青空を描いていた。しかし、現実はそんなに甘くなかった。その高校の進路が9割就職なためにがっちがちの校則があり、しかも女子が少ないため他高校の華やかさ,充実さを目の当たりにして、心底来る学校を間違えたと毎日家に帰り、寝るときに明日が来ないでくれと泣いていた。この時はmiwaのdon't cry anymoreに本当に救われた。

 部活はサッカー部に最初に入っていたがすぐ辞めた。理由は辛かったからである。その時の顧問が中学のサッカー部の顧問と知り合いだったため、挨拶に行ってこいと言われ、中学の先生に話しに行った。辞めることを話したら、引き留めてくれた。しかし、意思が固く次の顧問に辞めることを伝えに行った。顧問は中学の顧問が続けると思うのでよろしくお願いしますと伝えてきたと言っていた。けど俺は辞めると言い、その後に顧問が、分かった、おまえはこのサッカー部を去る。高校を卒業するときにその選択が間違え出なかったといえるように充実した学校生活を送ってくれと言った。この言葉が俺が高校3年間を充実させてくれたと言っても過言でないぐらい貴重な言葉だった。

 そこから新しいことに挑戦しようと思い全くやったことないバドミントン部に入部した。最初は全くできないものの徐々に出来るようになっていくことが楽しかった。

 また、工業高校は普通科と比べて、2/3が専門授業なので実習で鉄削ったり溶接したりと普通では味わえないことが学べて充実していた。この頃には初期の行く高校を間違えたなんていう考えは消えて楽しんでいた。工業高校の良いところはテストがめちゃくちゃ簡単なところである。普通科に比べて数学などが著しく遅いため簡単であり、高校の成績はすこぶる良かった。

 高校に入学して最初の夏休みである事件が起きる。それは土砂災害である。その日は猛烈な豪雨が降り、雷も鳴り止まない悪天候だった。俺は中々寝れず、2時にようやく寝ることが出来た。数時間後親が何か騒いでいるなと思って起きたときに、俺の家の横には畑があり、その上に婆ちゃん家がある。窓を見たら畑が見えるのだが起きたときに外を見ると、ばあちゃん家が流されていた。幸い、俺の家には何もなかったが玄関に土砂が侵入していた。ばあちゃん家には妹・ばあちゃん・じいちゃんが寝ていて、台上かと必死に呼んでも反応がない。消防署に連絡しても回線がパンクしているため繋がらない。消防隊員がいざ来ても、土砂があるため中々こちらに来ることは出来ない。倒産ががれきを必死に取り除こうとしていたので、俺も手伝うが力が無く、何も出来ない。その時は自分の無力感が本当に屈辱だった。やがて、消防担任が来てがれきを取り除くことが出来て、妹とじいちゃんは救出できたのだが、ばあちゃんは亡くなった。その日の夜は記憶があまり無い。これまで過ごした人生の中で一番泣いた。この災害で友人も亡くして、どうしようもなかった。家に入れないので小学校の体育館で避難生活をしていた。コンビニには物がなく満足な食事が出来ず、小さいライトを頼りに夏休みの宿題をやりながら、風呂は親の友人の家の風呂を貸して頂いた。復旧が進んできたある日、ふと体育館に行くとあるアーティストのライブが行われていた。その名前はおかんと言うバンドで聴いた曲SAMURAIと言う曲で今でも鮮明に覚えている。その歌は元々東北大震災の時に作られた歌でそれをアレンジして歌っていた。それを聴いたとき初めて音楽で涙した。音楽の力って凄いと痛感した。今、現在は復旧も終わり元の暮らしとは少し違うけど元気に生活することが出来ている。

 時は過ぎあっという間に高校3年になり、進路を決める時期になっていた。俺は高校の先生に言われるがままその地方のとある企業を受けることにした。夏休みは試験対策と履歴書と面接練習で缶詰だった。結果は落ちた。感情がぐちゃぐちゃになり、悲しいのに笑うという謎行動を起こしていた。両親は慰めてくれたがこれから進路をどうしようという不安が残っていた。しかし、幸運なことに地元の文系の大学の推薦の話があり、ありがたく受けることにした。

 そこからは平凡な学校生活を送っていたが、最後のテストを受ける前にチャリで滑り顔面から落ちて前歯が抜け落ちるという大けがをした。近くに病院があったので抜けた歯を持って行くと見事に修復してくれたので助かった。その頃は前歯が使えなかったのでおかゆが主食となりダイエットしてると勘違いされて他のは良い思い出である笑

 この頃から起業したいという思いがあり、当時の担任に色々相談して、アドバイスをもらったが、未だ起業できてない、、、これからである。

そんなこんなで高校は非常に充実した3年間を送ることが出来た。

次回は大学編である。